暮らしのコラム
洗面台は、どうしてもスペースの兼ね合いで収納が多く取れず、
ごちゃごちゃしてしまう、、、という暮らしの悩みを設計のご相談で伺います。
賃貸の暮らしの場合、
そもそも、洗面化粧台に収納自体がほぼないため、
使いにくいことがあります。
これは、
そもそもの「賃貸の設計時点で、収納計画ができていない」、ということが理由にあります。
当たり前の話になってしまいますが、
やはり、生活のベースは、「収納」の計画が大切です。
せっかく、新しく自分たちの気に入った住まいを「使いやすく・快適」にしたい。
という方も多いと思います。
その場合、「収納」と「洗面台」の計画は重要です。
本日は、「ごちゃごちゃしやすい洗面台廻り」について、
コラムにしてみました。
洗面台は、脱衣室と分けられると理想
どうしても、賃貸の暮らしの場合は、
お風呂の前の「脱衣室」と「洗面台」、「洗濯機」がセットで配置される計画になっている事が多いですよね。
実は、これがそもそも「収納を難しくしてしまうポイント」です。
割り切って、「洗面台」と、「脱衣室 と 洗濯機」に分離をして、
洗面化粧台を、脱衣室から別の空間にすることが大切です。
そうすると、「洗濯機」の周りに、タオルや、下着などの収納も生まれ、
洗面化粧台が独立した空間で、収納を改めて考えることができます。
このポイントだけでも、
収納の区分が明確になり、使いやすさを生み出すことができます。
でも、
注意をしないと、単純に面積が増えていってしまうので、
ただ、広さで解決するのは設計としては、まだまだブラッシュアップが必要です。
洗面化粧台の配置は、洗濯動線と朝の動きを考慮する
脱衣室から洗面化粧台を取り出した後は、
洗面化粧台を、自由に広く設計して良いわけではなく、
「洗濯動線」と「日々の朝の動き」を考慮して「収納」と「動き」を重ね合わせて設計します。
そうしないと、単純に建物面積が大きくなって、
収納スペースを確保しているのと変わらないことになります。
効率的に、コンパクトに動線を整理して、
無駄な廊下を削って、収納に置き換えていくことが大切です。
そんなことできるのかな、、と思われますが、
実は、「脱衣室」から、洗面化粧台を取り外しただけで、
以外と、洗面化粧台まわりに必要な収納は、コンパクトに納まることが多いです。
不思議ですが、
実は、 脱衣室に洗面化粧台がある時は、
洗面化粧台に、仕方なく、
お風呂で使うものや、タオルなどが収納されてしまい、
本来、洗面化粧台に収納したかったものが、追い出されてしまっていた、、
ということに気づかれることも多々あります。
収納したい物と、そこで使用するもの、を
一つずつ、グルーピングして、収納場所をまとめていくことで、
すっきりとスペースを作ることができて、
そこに、「動線(動き)」がきちんと重なると、無駄のない設計にまとめることができます。

実際に、当社の設計実例でも、
延床40坪前後、という設計事例は少なく、
30坪前後~30坪前半台で、まとめていくことが多いのです。
実際に、設計させていただく中で、
洗面化粧台もシンプルにまとめさせていただき、
収納付き鏡を配置することで、歯ブラシやコンタクトの保存液などは収納を完了して、
ドライヤーや、綿棒などは引出しを配置することで、
使いやすさを計画させていただくこともあります。


もちろん、時には、
脱衣室とセットで洗面台を計画させていただいた方が、収納や生活が行いやすいこともあります。
その場合は、
脱衣室を少し広げたりして、きちんと収納を確保することもあります。

この方法が、最強の間取り、という最適解の間取りは存在しないので、
・お施主様の希望する暮らしのイメージ
・敷地の周辺状況
・太陽の日当たりから、優先すべき間取りのレイアウト などなど、
全体を見通しながら、「その場所」、「お施主様」に合った「暮らしの最適化」を一緒に考えます。
他にもメリットを一緒に考える
今回挙げたポイント以外にも、
設計をご提案させていただく中で、
「新しい暮らし」 を一緒に考えさせていただきながら、
「生活しやすさ」を中心に考えていきます。
「こんな収納方法や使い方はどうでしょうか」というお話もさせていただきながら、
お施主様の暮らしを一緒に創造していくのが、設計事務所です。
例えば、
洗面化粧台が脱衣室から、分離して、
動線の一部に組み込まれたとき、
ちょっとしたスペースと組み合わせることで、
大きな収納付きの洗面化粧台の生まれ変わることもあります。

「脱衣室」、「洗面台」、「リビング」、、、という「部屋」単位で考えるのではなく、
「全体を俯瞰して、生活の流れの中に組み込んでいく」という視点で、
収納と、動作を組み合わせることが大切です。
今までの設計経験から、「全体を見渡しながらバランスを取っていく」のが設計事務所。
その上で、お施主様は「自由な希望を相談していく」。
うまく組み合わせられるところと、組み合わせが難しいこともあるかもしれませんが、
メリットと、デメリットをご説明させていただきながら、
一緒に、検討していきたいと思います。
お気軽に、ご相談ください。
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