暮らしのコラム

「太陽熱温水器」と聞くと、

・太陽光パネル?

・ソーラーパネルといっしょじゃないの??

というお話を伺うことがあります。

太陽熱温水器

実は、全然異なります。

  

太陽光パネル(ソーラーパネル)というものは、

太陽の光から電気を生成します。

それが直接住まいの電力として供給されます。

 

はたまた、

太陽熱温水器  。。。とは?

太陽熱温水器は、太陽の光の力を同じように活用しますが、

こちらは、「水」を温めて「お湯」を生成します。

地上置きの太陽熱温水器

電力は創り出すことができません。

 

どちらがいいの??

という質問が最初に出てきそうですが、

結論的には、どちらも住まいにとって効果を発揮してくれる優れた設備機器です。

しかし、優れた設備機器を活用するためには、

住まいにも、準備をしておかなければいけないことがあります。

  

例えば、、

『太陽光パネル(ソーラーパネル)』には何が必要?

「省エネ設備!!」と答えたいところですが、

実は違います。

太陽光パネルを活用したい場合は、住まいのエネルギー損失を少なくする、建物本来の持つ性能を高めることが必要です。

つまり、①気密 と ②断熱 が絶対的に必要。

これを他の省エネ設備や、まして第一種換気システム(熱交換器)に頼っているようでは、

せっかく太陽光パネルが発電した電力も大量発電、大量消費をしてしまいます。

   

話が、太陽熱温水器からそれてしまいましたので、もどします。

  

『太陽熱温水器』には何が必要?

地上置きの太陽熱温水器

これは、太陽光パネルと異なります。

①きちんと太陽の光が当たる場所に設置する

②効率的に「お湯」が使える設備設計をする

太陽熱温水器を活用したい場合は、住まいの中で、どこでお湯を一番使っているかを把握し、効率よく太陽の光の当たる場所に設置することが大切です。

日陰を考慮して屋根の上に施工した実例

実は、信州のような寒冷地では、

1年間で使う資源エネルギーの中で、

約50%が暖房エネルギー(電力)で、

約30%がお湯を作るエネルギーとして使っています。

   

お湯を作る場合は、ガスもしくは電気を使いますが、暮らしの中で、日々使うことが多いお湯。

ここのエネルギーを削減できるように計画することが限られたエネルギーを活用するうえで、非常に効果を発揮するとともに、

巡り巡って、Co2の排出を抑制して、地球温暖化防止に貢献することができ、未来の子供たちに少しでも良い環境を残すことができます。

太陽熱温水器で温めたお湯の温度(実際の引渡し物件)

毎日使うお湯であっても、きちんと太陽の光を当てることができれば、50~60℃程度のお湯を確保することができます。

  

太陽光パネルと異なる点としては、「売電単価」のような単価制度が存在せず、

自家用の消費分を自らの住まいで確保できることにあります。

同時に、給湯器を使用しない時間が増える分、

①給湯器の寿命の延長

②給湯器のエネルギー消費を抑える

③Co2排出の抑制からの地球温暖化防止

といった効果が表れてきます。

  

太陽のエネルギーを得たものを売却して収益を得よう。というプロセスではないため、

自分たちの住まいのために直結していることと、

国などの方針(料金形態)に影響を受けないことが安定性を生みます。

  

実際に、どんなものなのか。

気になる方は、お気軽にご相談ください。

マニアックなお話も大歓迎です。

   

  

最後に、、、

太陽光パネルでもよいのでは・・?

もちろん、太陽光パネルでも、効果はきちんと発揮します。

  

しかし、

太陽光パネルの最大の失敗は、

太陽光設備業者による「セールス」のプロセスに問題がありました。

「売電で収益を得られます。」

「売電で家が建ちます。」といった、うたい文句により、昨今の売電単価の下落によって、

「儲けが無い。」といった、誤った解釈が先行してしまい、太陽光パネルの普及がストップしつつあります。

  

太陽光パネルの設備投資費用を勘案すると、踏みとどまってしまうこともあるのですが、太陽光パネルもまだまだ効果はあります。

(太陽光パネルのお話は別で書くことにします)

  

第5次エネルギー計画書を見ていても、

電気代は年々2~3%上昇していくようです。

住まいの購入するときの費用だけを見てしまうと、大切な何かを見落としてしまうことがあります。

きちんと計画をして、将来にわたり安心できる設備の設計もしておくことがこれからの住宅にも求められているのだと思います。

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賢い住まいづくりの勉強会 |第153回 オープンシステムの資金計画