スタッフブログ
こんにちは。
英設計の天津です。
松本市島立の平屋の住まいも外壁工事が終盤戦に差し掛かってきました。

EPSの付加断熱材に下地処理をした後、外壁仕上材をすぐに施工する事が出来るので、施工性が大変良いです。
左官職人さんが、コテを使いながら仕上げていくので、風合いも良く、建物の印象もグッと良くなりますね。
ちなみに、付加断熱の採用をしていなかった時は、
防水紙に対して、大工さんが胴縁t18mmを打ち、90mm幅のガラ板を5枚ずつ目地をずらしながら打ち、左官屋さんが防水紙を貼り、ラス網を打ち、開口部の補強をして、そこからやっと軽量モルタルを20mmを塗りつけて、乾燥の為の養生期間を2週間位取り、ようやく外壁仕上材を施工していたので、外壁だけでも2ヶ月以上を必要としていました。
それが、付加断熱に変わってからは、大工さんの作業は無くなり、左官屋さんがEPSをカットして、ビスで留めつけて、下塗りにメッシュを伏せながらモルタル2~3mm程でベースを取り、1~2日後の乾燥養生期間を取り、外壁仕上材を施工しているので、1ヶ月程で外壁工事が完了するわけです。

↑職人さんが説明用に作ってくれた、付加断熱のサンプル模型が事務所にもありますので、
お越しの際は是非ご覧になってみてください。
モルタルの量が20mmから2-3mmに減った分だけ、建物の軽量化にもつながるので、地震に対しても有効に働きます。(建物は重いほど、耐力壁を必要とします。)
また、EPS自体が断熱材として機能する為、室内の温度を逃がさない作りになるわけです。
地震も多い日本、そして冬寒い信州には有効的な材料だと思います。
最後に
左官(さかん)とは、建物の壁や床に対して、土、セメント、漆喰などの材料をコテで塗る職人さんの事を言います。
職人さんの間では『しゃかん』と言う方もいますが、これは『さかん』が訛った、方言のようです。
『しゃかん』と言っている人は、慣れた感じがして何だかカッコよく見えます。
僕はまだ恥ずかしくて呼べません。