暮らしのコラム

英設計では、

松本、安曇野、塩尻を中心に、信州で暮らすうえでの快適性や光熱費の削減を目指すため、

日々、住宅設計の工夫をしてます。

 

特に、高気密、高断熱は、必須項目と言えます。

HEAT20 G1、G2、G3グレードの設計も行っています。

そして、

住まいで起こる「結露を抑えた住まい」も大切に設計・提案をしています。

断熱性能を向上することで、住まいの結露もおさえられます。

適切な断熱設計と、気密設計で、

窓周りの結露をかぎりなく無くして、気持ちの良い住まいの計画をご提案しています。

(直近での英設計の断熱性能の設計実例をまとめてみました。)

HEAT20 G2 グレードでの設計も標準的になってきました。

 

 

窓の高性能化は必須「樹脂窓の採用」:結露対策

結露対策の最初のポイントは、

そもそも、窓の断熱性能が低いとNG、、ということがあります。

 

最低でも、樹脂窓(ペアガラス)の採用が必須です。

(より良いのは、APW430(トリプルガラス)へもおすすめです)

(写真中央の赤枠の「スペーサー」という部分が重要) 

 

ここで、注意点があります。

 

一言に樹脂窓と言っても、

実は、断熱性能の低い樹脂窓も存在します。

 

実際に、カタログから検証してみたまとめがこちらです。

 

樹脂窓だけど、窓のパーツ断熱性能を下げていくと、

簡単に言えば、その分コストが下がります。

「我が社は、樹脂窓を採用しています」といっても、

結露を起こす性能の樹脂窓も存在してしまうのです、、、、

 

樹脂窓の性能が低く、気密性能が悪い、断熱性能が乏しい、、となると、

樹脂窓を採用しているのに、結露をしてしまう。

という可能性は、非常に高くなってしまいます。

 

ということが起こりやすくなると思います。

 

「樹脂窓を使っているなら、安心」というのは、少々早合点になる結果を生んでしまうのです。

 

建築の世界では、「○○という材料を使っているから、完璧」

ということは、ちょっと怪しいものが多いです。

 

「セルロースファイバーを使っているから、安心」 

「光触媒の外壁材だから、安心」

などと、「パーツ(もの)」で安心を得るのではなく、

建築は、様々なパーツの複合体になるので、

その複合体が、きちんと成り立っているか、を検証することが重要です。

ちなみに、セルロースファイバーを採用していても、

他の部材の組み合わせが悪かったり、

ビニールクロスと併用すると、

壁内結露を起こす可能性が高まることもあるので注意が必要です。

 

「○○を使っているから、大丈夫。」というのは、

「なぜそれが、大丈夫なのか」、をきちんと説明を受けることも大切です。

 

こういった観点から、

結露を起こしやすい材料の取り合わせになっていないか、

という、「結露検証」というものも

高気密高断熱の設計では、重要になります。

 

これは、壁の材料構成で結露が起きないかを検証する、計算書になります。

こういった計算をもとに、結露をしないように材料を選び、家の部材をまとめていきます。

 

快適性・保温性能の向上には「付加断熱」を採用する

室内の快適性や、温度の保温性能を向上させていくには、

高断熱化をして、HEAT20 G1、G2、G3を目指していくことが重要です。

 

その際に、

G2以上のグレードを目指していくとなると、

「一般的な断熱」としての、「充填断熱」にくわえて、

外断熱を併用した、「付加断熱」を併用して採用することがおすすめです。

外壁回りを、家全体すっぽりと断熱材で覆いくるんでしまいます。

これにより、

本当に、家全体が「魔法瓶」のようにくるまれた状態を目指すことが出来ます。

  

写真でも、見える「白い発泡スチロール」のようなものが、

外側に貼られた断熱材(付加断熱)になります。

 

窓サッシの周りも断熱補強が施され、

より良い状態になり、結露をしにくい状態へと向上していきます。

  

採用する材料はコストとしては、ピンキリですが、

高断熱化をすることで、光熱費を抑えて、

太陽光パネルを搭載することで、相性がよくなり、

光熱費を大きく抑えてくことが可能になります。

 

電気代が高騰していってしまうと、

光熱費を抑えた恩恵は、さらに大きなものになります。

 

そして、

高気密高断熱を進めていくと、

結果として、

風邪をひきにくい体質になり、病院にかかるコストが減り、

健康でいられる時間が長くなったり、

光熱費が押さえられることで、

将来的には、かけた建築費よりもメリットが出ることが挙げられます。 

 

床の保温性能を向上させる「床付加断熱」

壁への付加断熱をして、

さらに、快適性や断熱性を向上させていくには、

「床の付加断熱」もおすすめです。

実際に施工すると、こういった感じに

無垢床の施工前にもう一度断熱材を施工していきます。

 

床の断熱を2重施工にすることで、

床下の外部空間からの熱の伝わりを抑えるとともに、

室内側からの冷暖房のレスポンスを高くすることが出来ます。

 

松本・安曇野・塩尻をはじめとした、信州の暮らしでは、床の断熱強化は大切です。

 

気密性能を高めつつ、足元の高断熱化も非常におすすめなポイントになります。 

 

これを取り組んでいる、設計事務所は松本、安曇野、塩尻では少ないと思います。

 

断熱構造見学会は「壁の内側を確認する」見学会

ここまでの内容を、実際に「見て」、「体験する」ということをオススメしています。

 

実際に、建築途中の様子を体感して、知っていただくために、

現場の断熱材を施工した直後の「断熱構造見学会」を開催しています。

 

ご自身の住まいを計画する中で、

工事が始まってから、初めて見るのではなく、

計画段階からも、「あの部分のことだな。」という、

イメージを持って、打合せに臨んでいただくことで、

「思ったのと違った」というのを防ぐことが出来たり、

インターネットではわかりにくかったことが、手で触れて理解することができます。

 

断熱構造見学会にぜひ参加して、

本やインターネット、ではわからなかったことを、

実際に、高気密高断熱を設計している設計事務所の建築士に相談して、

結露をなくす、心地良い住まいを一緒に計画していきましょう。

 

 

イベント情報から、

「断熱構造見学会」を探して、

お問い合わせフォームよりお気軽にご予約下さい。

【クリックすると、イベント情報へ移動します】

床付加断熱、壁付加断熱の施工途中の様子も見ることが出来ます。

 

【WEBセミナーも行っています】

WEBセミナーへのご参加の場合も、お問い合わせフォームよりお気軽にご予約下さい。

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