工事見積を作成するにあたって、
毎回、毎物件、耐震の設計を最初から見直すようにしています。

その中で、
基礎の構造計算を行います。
もちろん、自社で行います。
基礎のコンクリートの設計は、
住宅の設計士は、わからずに感覚でやられている方も多いようです。
当社では、
全棟自社で基礎の応力度計算を行います。
基礎コンクリートの設計は、
柱から柱の間に配置される基礎が「1つの梁」としてみなされます。
よって、
柱と柱の間の数だけ、基礎構造計算のチェックが行われます。
・人通口があって、一つずつの基礎に補強が必要なのかをチェックしていきます。
・建物外周部の角になる部分も補強が必要になるのか、チェックしていきます。
・せん断補強金フックが不要であることを一つずつチェックしていきます。
結構、大変ですが、
慣れてくると、
「ここに人通口を入れると、基礎に負担がかかるな」ということが見えてきます。

外注に出すと作業としては楽になるのですが、
現場で折り合いをつけられなくなったり、
職人さんから、作業しにくいから変更して見直してほしい。
という要望をくみ取りにくくなってしまいます。
お客様のコストの最適化が自分で検討できなくなってしまいます。
だから、
英設計では、 自社で基礎の応力計算を実施していきます。
もちろん、基礎の上の骨組みの耐震設計も自社で行います。
自分で手を動かして考えるから見えてくるものもあります。
自由設計の場合は、
すべての物件が、形が違います。
よって、
すべての物件が、違う応力のかかり方をします。
気づいていらっしゃる方も多いかもしれませんが、
すべての建物は、
一棟ずつ、違う土地に建ちます。
「型式認定」だから、大丈夫、という大手ハウスメーカーとは一味違います。
(大手メーカーの基本プランでOKが出ている住宅だから大丈夫:型式認定)
一棟ずつ、
どんな土地に、どんな思いで、どんな暮らし手が住むのか。
それを考えながら、
表に見えない部分も、一つずつ「設計」していきます。
基礎の構造計算書は、A4で、90ページくらいになります。

普段は、目に見えるデザインではなく、
花形の住宅パーツではないかもしれないけれど、
実は家を支えるとっても大切な「基礎」
ここを、しっかりとした計画にしてから、
こだわっていきたいですよね。
「暮らしのカタチ」があります