暮らしのコラム

あ~~~。

片付かない!!

 

何てことありませんか?

 

賃貸のお住まいであったり、
今の住まいの中で、片付かない・・・。

 

ということもお困りごとでありがちな要素ですよね。

 

「片付かない。」

というお困りごとの、中身を分解していくと、
 

① そもそも収納力に対して、物が多い。。 【持ち物整理】

② 「暮らしのリズム」に合っていない   【一日の流れ】

③ 使いたい場所に、収納が無い。。    【設計の工夫 ~適在適所~】

 
意外と、この3つに分類される場合があります。 

 
今回は、①のそもそも収納力に対して、持ち物が多い、、、

という場合は、割愛させていただいて、

 

②、③の

・「暮らしのリズム」に合っていない 

・使いたい場所に、収納が無い。

ということについて、コラムにしてみました。

新築もリフォームにも対応できる設計事務所ならではの情報発信です。

 

実は、この2つのポイントは、

異なるようで、非常に密接な関係性を持っています。

 

まず、

「暮らしのリズム」に合っていない。

ということは、

どういったことか?

 

なんの変哲もない、

玄関のシューズクローゼットです。

ですが、

2方向からアクセスできるようになっているとともに、

玄関ドアから入っても、すぐ左に建具があって、

シューズクローゼットの中は、見えにくい状態になっています。 

 

家族の靴は、シューズクローゼットの中で脱いで、

もう一つの通路から出てくれば、

玄関回りはすっきりときれいな状態を保つことができます。

 
リビングから玄関に向かうときに、

正面に、ハンガーパイプがあって、

来客の上着なども、目に入って、忘れ物を防止できます。

 

同時に、

シューズクローゼットの天井付近には、

窓があるので、

「雨が降っているのか?」

「日差しが強いから、子供たちに帽子をかぶせないと・・。」

などなど、

「リズム」の中で、

あっちにいったり、こっちに行ったりしないでも、

次の動作にストレスを生まない。


 

そんな、一工夫が収納にあれば、

「暮らしのリズム」が輝きます。

 
その時に、

多少、収納力が小さくても、

そこに「本当に必要なもの」が見いだせれば、

収納のストレスは減るものです。

 

決して、

収納の大きさ、「○mx○m」にこだわらなくてもよいのです。
 
 

ちょっとしたことですが、

・普段、自分たちがどうやって使うか。

・来客があったときに、どう見えたいか?

・そして本当に、ここに、何があると使いやすいのか?

ということを、整理してみると、使いやすい収納の一歩が踏み出せます。


 
次に、

・使いたい場所に、収納が無い。 【適在適所】

という点。


これも、「暮らしのリズム」に通じるところがありますが、

収納は、大きく一つにまとまっていたほうが好みのタイプの人

バランスよく、ばらけていたほうが好みのタイプの人

に分かれると思います。

 
バランスよく、使いたい場所に、

使いたいものがきちんと収納されている方が好みの方は、

「暮らしのリズム」を見直しつつ、

どこにどんなものがあった方が良いかを、

建築士(設計士)と一緒に相談することが大切です。

 
設計士も、完璧に、お施主様の思考が読み取れるわけではないのですから。

 

洗濯機横の収納スペース。

タオルや、寝間着(パジャマ)などがストックできると使いやすいのはもちろんですよね。

 
その他にも、脱衣室周りには、

収納が充実していると、

洗濯用の洗剤ストック、石鹸、シャンプー、、などなど

しまっておきたいものが、

ストックできるように、欲しいものが欲しいところに計画できると最高ですよね。

これが「適在適所」


すべての空間において、これができるわけではありませんが、

できる限り、このような提案は、織り交ぜながら、

プランニングをしていきたいと思っています。

 

他にも、

掃除機をどこにしまうのか?

食品のストックはどこにしまうのか?

 
一つ一つの収納対象のスペースを少しずつでも良いから、

確保して、「適在適所」で収納計画をすると、

片付きやすい空間を計画することができます。

 
あとは、

忘れがちなのが、

リビングの家族収納。

片付かない。。。

という、間取りに多いのは、

「リビングが広い。その代わりに、収納もない」

という設計パターン

広いリビングは良いけれど、

収納の部分も、リビング空間にしてしまえば、

それは広くなると思います。

 
同時に、

当然のように、しまう場所がなくなるので、

リビングに溢れてくる。

 
収納と、広さのバランスは、どちらか一方に偏ってはだめなのです。

 
 
展示場じゃないんですからね。

最後に、

それでも、計画できる収納の大きさには、限度があります。

収納の大きさばかりに気をとられて、

逆にリビングが狭くなる、、、キッチンが圧迫されるなど、

ということも起こりかねません。

 
住まいの計画は、バランスが大切です。

 

何か一つばかりにこだわりすぎず、

そんな時は、建築士(設計士)とちょうどよいバランスを一緒に探しましょう。

それが、設計の頼れるパートーナーです。


 

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