暮らしのコラム

今回は、シリーズの2回目になります。

 

今回のテーマは、「太陽光パネル」についてです。

 

高気密・高断熱を突き詰めていくほど、

太陽光パネルとの相性が良いことに気づいていきます。

 

今回は、

そんな、太陽パネルについて考えていきたいと思います。

 

ちなみに、、、

昨今、太陽光パネルの廃棄問題についてマイナスイメージがあるようですが、

現在では、

太陽光パネルを100%リサイクルする事業も展開され始めています。

(東京パワーテクノロジーさん)

 

あと、不安視されているのは、

投資目的に作られた、メガソーラーが、固定買取が終了した後の維持だと思います。

個人住宅は、積極的に太陽光パネルは乗せていくべきだと思います。

 

①太陽光パネルは 絶対載せよう

太陽光パネルは 絶対載せましょう。

 

高気密・高断熱を進めていくと、快適が向上して、

光熱費も抑えるように働いていきます。

 

そこに、

光熱費の削減をブースとしてくれるのが、太陽光パネルです。

 

個人住宅の屋根は、

雨や雪を防いでくれ、暑い日差しも遮ってくれるのですが、

もう一息、太陽光パネルを乗せることで、

「創エネ」という役割を担うこともできます。

 

効果的に光熱費を上げるためには、

高気密・高断熱+太陽光パネルの相性が非常に良いと言えます。

 

②太陽光パネルは、少しだけど屋根遮熱の効果もある

太陽光パネルは、少しだけど屋根遮熱の効果もあります。

 

太陽光パネルを搭載する場合は、屋根の相性は、

ガルバリウム鋼板が1番良いと考えます。

 

ですが、その反面、

瓦屋根と異なって、ガルバリウム鋼板は鉄板なので、

熱を蓄えやすくなってしまいます。

 

同時に、施工の兼ね合いじょう、

屋根と断熱層の間に、瓦屋根ほどの空気層もうけることが叶わないので、

どうしても、ガルバリウム鋼板からの「熱伝導」があります。

 

太陽光パネルを乗せることで、

屋根板金と太陽光パネルの間に、空気層が設置できるので、

照りつけられた、熱線を、太陽光パネルが一度受けて、

そこから、屋根のガルバリウム鋼板につたわるので、

若干ですが、遮熱効果が見込めます。

 

③太陽光パネルを1台のパワコンに対してオーバー容量でのせる

太陽光パネルを 1台のパワコンに対して、オーバー容量で搭載するのもありです。

これは、太陽光パネルは常に容量Maxまで発電しているわけではなく、

 

英設計の加盟している、パッシブハウスジャパンの中でも、

定期的に行う、勉強会の中で、

いよいよこのテーマが流れてきました。

(英設計は、けっこう前から知っていました。)

 

太陽光発電の発電量の底上げになるため、

曇天だったり、朝方、夕方の、発電量が少ないときに、

発電量の底上げをしてくれるので、

非常に効果があります。

 

太陽光パネルは、

システムの容量MAXまで常に発電してくれそうなイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。

 

実は、太陽光パネルがシステム容量の最大値まで発電してくれるのは、

条件がきちんと揃った時なので、

夏場以外は、

11時から13時までのほんの数時間しか、

システム容量のMAXでの発電は実現しないのです。

(実際に英設計の事務所に搭載してみた経験からのお話です。)

 

なので、

それ以外の時間の発電量の底上げのためにも、

1つのパワコンの容量値以上に、太陽光システムを組んで設計するのもありなのです。

 

太陽光パネルは、コストが許せるのであれば、

可能な限り搭載した方が良いと言えるのです。

 

④太陽光パネルを載せるか載せないかで、天国と地獄

本当に、電力需給がひっ迫していく中で、

ここが死活問題になります。

 

一番最悪なことを考えたときに、

電力需要が高騰していき、火力発電に頼っていく場合、

一番怖いことは、夏場の夜間の消灯義務や、一部停電が発生するリスクです。

 

このタイミングで、窓を開けても、

暑苦しいだけで、つらいです。

 

  

これを回避するためには、

日中にできるだけ室内を冷やして(暖めて)、

それを確保するための、断熱性能、気密性能が必要です。

高気密、高断熱を実践することで、

建物がきちんと、室内の温度を保温してキープすることができることで、

昼間の太陽光パネルを活用して、

室温を冷やしておくことで、

夜にむけて、室内の快適性を保持することが可能になっていきます。

 

この、日中に室内を冷やすための電気エネルギーは、

太陽光パネルから供給して、自給自足で自分の家を冷やすことができます。

 

冬場の暖房も同じです。

日中に、日射取得を目一杯行いつつ、

エアコンで室温の底上げをして、躯体そのものを暖めて保温してまうことが大切です。

  

しかし、このときの高気密高断熱は、

HEAT20 の G1よりも高いものにしておくことが必須です。

最低限、Ua値 0.45 よりも、高い断熱性能が必須です。

気密も、C値 0.5 は必須で切ることが重要です。

(気密も、C値以外の値を見る必要があります。)

 この、C値以外の必要数値を知らない方は、高気密をしっかりと研究していません。

 

そして、

体感としての保温性能を向上させるのであれば、

付加断熱も候補になってきます。

 

⑤太陽光パネルの搭載容量を多めにする

2〜3年前のZEH、ゼロエネルギー住宅の計算方法に比べて、

少し、計算方法がシビアになったようです。

 

具体的には、

しっかりと間取りと外観の設計が完了したところで、

「BELS計算」というものを行なって、

ゼロエネルギー住宅になるかどうかを設計担当者に確認することが良いでしょう。

 

一昔前は、

5.5kwという、太陽光パネルの1回路MAXくらいを搭載していれば、

ゼロエネルギー住宅になったのですが、

現在は、BELSの計算方法と、

その元になる、一次エネルギー計算書の計算方法が少し変わったことにあります。

 

根拠計算をせずに、5.5kw乗せれば、ゼロエネになるよ。

ZEHだよ。

 

なんていうのは、しっかり計算しないと、怪しくなってきます。

古い基準で設計が進んでしまうと、もったいないのです。

 

根拠立てて、時代に合わせた資料を提示してもらうことが良いでしょう。

 

そのほかに、

英設計では、

お引き渡しをしたお客様の光熱費を参考にしながら、

太陽光メーカーの提出する、発電シミュレーションと、

実際にお引き渡しをさせていただいたシミュレーションとを比較して、

計算結果だけに頼らないように心がけています。

 

そのためにも、お引き渡しさせていただいたお客様とも、

継続的に、お付き合いをさせていただいておます。

 

根拠としての計算は、重要ですが、

それが全てではないのです。

 

実際の現実世界に建築されて、

初めて、周辺の気候条件や、外的要因、内的要因を受けて、

光熱費が決まってきます。

できるだけ、検討しうることは検討しつつ、

お客様にご提案したいと思います。

 

今回は、

文章が多くなってしまいましたが、

詳しく相談したい、知りたい、という方は、

お気軽に無料相談をご活用ください。

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